2014-05-07_1453













ご無沙汰しております、レビュー記。
今回ご紹介するのは2007年にさんだーぼると(同人) から出された

悪の教科書(貴志祐介の小説じゃないよ)

ライターはLOVELY×CATIONシリーズなど暁ワークスhibikiで活躍、
現在はFrontWingで新作を製作中のinsider氏。

このゲーム、無料で配布されており現在も無料ダウンロード可能です。
ダウンロードはコチラから。



公式のあらすじはこんな感じです。


先生は教える この世の闇を
先生は教える 闇の歩き方を
死の匂いを嗅ぎつけて どこからともなく現れる

誰も知らない悪の授業 読み上げたるは悪の教科書
これは狂った先生と 彼の生徒になった少年少女の物語


知ってはいけないことを知り
考えてはいけないことを考えてしまう
闇の真理を知った生徒の 行くべき道は生か死か


そして同じく全てを知った 君自身が行く道は……?

(サークルHPより)




それではいつもどおりレビューを!


◆シナリオ 7
シナリオは各章で主人公が異なっており、基本的に1章完結です。
『先生』と言われるキャラクターはジョーカー的なポジションで他章にも出てきます。
また時系列も基本的に近いため出来事がニュース等で共有されています。

それぞれ各章ごとにテーマが決まっており、
『いじめ問題』
『差別』
『教育』
『宗教・カルト教団』
『社会・科学・政治』

など現代の社会問題がテーマとなり、主人公たちに襲いかかります。

シナリオ自体は1~3章は文句なしにおもしろい!4章は人を選びますが珍しい題材。
5章はちょっと駆け足すぎて・・・って印象ですかね。
無料作品なのでボリュームは仕方ないかもしれませんが。
あっ、プレイ時間は5時間ほどです。文章も上手なので読みやすいです。


images

画としては出てきませんが、残酷な描写や鬱描写がありますので苦手な人は注意!


◆グラフィック 5


ダウンロード (1)

立ち画のみ。背景は写真を使用しています。
特に可も無く不可もなく、って感じです。
岩手、長崎、お台場、広島あたりが舞台なので情景が浮かぶ人には嬉しいですね。


◆キャラクター 7

ダウンロード

メインのキャラクターはこの5人。その他モブキャラで5人ほど、という感じです。
特異な状態にあるキャラが殆どなので皆闇を抱えて鬱屈しています(笑)
個性的、というわけではないのですがどれも芯がしっかりしている・・・
と思いきや、先生の見事な説教(?) もあり、あっという間に主義主張が変わりますw
そこら辺は仕方がないとはいえ洗脳が早すぎですね


◆演出 6
システム的な演出でノイズが出たり、画面がエフェクトする程度です。
伏線もありますがそんなに大事ではなく、演出よりも題材勝負って感じです。


◆音楽 6
数は少ないですが結構印象に残る曲が何曲か。
特に鬱屈したBGMやバイオレンス描写のBGMは良い物がありました。
また民謡を題材にした章もあり、そこで民謡が流れるのはなかなか味がありましたね。


◆システム 5
無料同人作品なので仕方がないですが、オートなし、スキップなし、と言ったところ。
音量調整や画面の大きさなど必要最低限のシステムです。


◆総評 31/60 
全体的に荒い出来でしたが、シナリオもよくライターの主義・主張の魂を感じました。
あとがきでもふれてはいるのですが、たまに過激な思想があったり、歴史観の相違があるので
鵜呑みにはせずにはこういう事実、こういう思想があるんだな、程度に受ければ
議論や勉強の価値があると思います。逆に鵜呑みにしては危険かと・・・

ゲームの題材で社会問題を取り上げる自体かなり珍しいですが
なかなか表では言えないタブーな問題まで取り上げててちょっとドキッとしました(笑)
たしかにこれは商業作品としては出せないかもしれません。
だからこそ同人ということを最大限に活かした作品なのかもしれません。
無料作品だからこそ、ではないですが色々とタメになる作品だと思います。
社会に対して何かしら不満を持っている方、ぜひプレイしてみてくださいね。